【4月21日 AFP】来月19日に行われるイラン大統領選で、立候補を届け出ていたマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)前大統領が護憲評議会による資格審査で失格となった。審査を通った現職の保守穏健派ハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領ら6人が次期大統領の座を争うことになった。国営メディアが伝えた。

 2005年から2013年まで大統領を務めたアフマディネジャド氏は先週、イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師の助言を無視する形で立候補を届け出ていた。この行動は波紋を呼び、「政治的自殺」などとも呼ばれた。

 しかし、保守派が牛耳る護憲評議会はアフマディネジャド氏と、同氏が大統領在任中に副大統領だった側近のハミド・バガイ(Hamid Baghaie)氏を失格とした。

 審査で認めたのはロウハニ大統領のほか、保守強硬派のエブラヒム・ライシ(Ebrahim Raisi)前検事総長、モスタファ・ミルザリム(Mostafa Mirsalim)元大統領顧問、首都テヘラン(Tehran)のモハンマド・バーゲル・ガリバフ(Mohammad Bagher Ghalibaf)市長、保守穏健派のモスタファ・ハシェミタバ(Mostafa Hashemitaba)元副大統領、ロウハニ大統領に近いエスハク・ジャハンギリ(Eshaq Jahangiri)第1副大統領の6人。(c)AFP/Eric Randolph