【4月21日 AFP】リオデジャネイロ五輪の陸上女子100メートルハードルで金メダルを獲得した米国のブリアナ・ロリンズ(Brianna Rollins)が、競技外のドーピング検査を行うための居場所情報を適切に申請していなかったため、1年間の出場停止処分を科された。米国反ドーピング機関(USADA)が20日、発表した。

 この処分により、最後に居場所の報告を怠った2016年9月27日にさかのぼってロリンズの試合結果は抹消となるが、五輪の金メダルに関しては影響はない。ロリンズは昨年のリオ五輪で、米国勢が表彰台を独占した同種目で優勝を飾った。またロリンズは、8月に開催される第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)も出場禁止となる。

 USADAは声明で、25歳のロリンズはドーピング規則違反にあたる「居場所の報告不履行」が12か月の間に3回あったと発表している。

 ロリンズは2016年中に競技内と競技外での薬物検査をそれぞれ8回ずつ受け、すべて陰性だった。しかしながらロリンズは昨年4月27日、9月13日と27日に検査を逃していた。

 ロリンズの代理人が発表した声明によると、検査員に居場所を知らせるコンピューターのプログラムで取り違えがあったことが少なくとも1回の検査を逃した理由だとしている。

 ロリンズは声明で、「2017年の屋外シーズンを欠場しなければならないのは痛恨の極みです。処分を受け入れ、2018年の復帰に向けて準備を整えていきます」としている。(c)AFP