【4月24日 AFP】(更新、写真追加)フランス大統領選は23日、第1回投票が行われ、即日開票された。内務省の発表によると、中道系独立候補で政治運動「前進(En Marche)」を率いるエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)前経済相(39)と、極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首(48)が決選投票に駒を進めることが確実になった。

 内務省によると開票作業が最終に近い段階で、マクロン氏が得票率23.7%で首位、ルペン氏が21.9%でこれに小差で続いている。第1回投票で過半数の票を得た候補がいない場合、来月7日に上位2人の決選投票が行われる。

 マクロン氏は首都パリ(Paris)で大勢の支持者らを前に演説し、「ナショナリストの脅威に立ち向かう愛国者たちの大統領になりたい」と語った。

 マクロン氏はAFPに「国民は変化を強く求める声を上げた。われわれは確実にフランス政治史の新たなページをめくろうとしている」と述べた。

 過去に一度も選挙への出馬経験がなく、「前進」の活動に乗り出したのもわずか1年前というマクロン氏だが、決選投票では圧倒的な支持を得て勝利する見通しだ。そうなれば同氏はフランス現代史上、最も若い大統領となる。

 世論調査はすべて、親欧州連合(EU)派で企業寄りのマクロン氏が、反移民・反EU姿勢を一層強めているルペン氏との一騎打ちで20ポイントの差をつけて圧勝するという結果が出ている。

 投票結果が明らかになるにつれて、外国為替市場ではユーロがドルと円に対して急伸している。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT/Joshua MELVIN