ファン乱入で執行猶予付き欧州カップ戦出場禁止、ベシクタシュ「恥ずべき判断」
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【4月20日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は19日、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)準々決勝第1戦でサポーターがピッチになだれ込んだ問題について、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)とベシクタシュ(Besiktas)に対し、次の欧州カップ戦出場を「執行猶予付き」で禁止する処分を科した。これを受けてベシクタシュ側は「恥ずべき」判断であり、「バイアスがかかっている」と批判している。
13日にリヨンの本拠地で行われた試合では、試合前に起こった両チームのサポーター同士の小競り合いから、観客が大量にピッチへ乱入する事態が発生し、試合の開始が45分遅れた。これを受けてUEFAは両クラブに対し、「2年間の執行猶予期間」は処分を保留するという条件付きで、出場資格を得た次の欧州カップ戦の出場を禁止し、同時に10万ユーロ(約1170万円)の罰金を科すと発表している。
今回の処分について、ベシクタシュの広報担当者メティン・アルバイラク(Metin Albayrak)氏は、国内の民放テレビNTVで「恥ずべき判断であり、何も言うことはない」とコメント。UEFAの判断の詳細を確認した上で「必要な行動を取る」と話し、法的措置も辞さない構えを見せている。
「事件に責任のないわれわれとリヨンとを同列に扱うとは、UEFAの判断にバイアスがかかっている証拠だ。出場禁止は受け入れがたい。事件の責任は、すべて仏リヨン(Lyon)警察が負うべきなのだ。これはもはやベシクタシュだけの問題ではない。トルコ全体にとっての問題だ」
事件について両チームのファンは、それぞれ相手に原因があったと非難合戦を繰り広げている。(c)AFP