【4月19日 AFP】ロシアの連邦保安局(FSB)は19日、首都モスクワ(Moscow)から東へ約200キロ離れたウラジーミル(Vladimir)地方で、複数の攻撃の準備を進めていたとみられる中央アジア出身の男2人の逮捕を試み、結果的に2人を殺害したと発表した。

 FSBの声明によると、「拘束を試みようとしたところに争いが発生した結果、中央アジア諸国の国籍所持者2人がFSBの職員によって制圧された」という。

 FSBはこの男2人が1987年および1991年の生まれで、「国際的なテロ組織の勧誘者と連絡を取っていた」とし、自家製の爆破装置に関する技術に興味を示し、ロシアでテロ攻撃を実行する意志を明らかにしていた」としている。また家宅捜索の際、爆弾を製造するための材料および武器を発見したという。

 地元メディアは、郊外にある大きなレンガ造りの住宅の寝室で、遺体となって横たわる男2人を捉えた動画を放映。うち一人のそばにはカラシニコフ(Kalashnikov)銃が転がっていた。

 FSBは、今回の逮捕の試みが、サンクトペテルブルク(St. Petersburg)で今月3日に起きた地下鉄爆破事件に関連があるかどうか明らかにしていない。ただ、地下鉄爆破事件はキルギス生まれの犯人が実行したとみられている。(c)AFP