【4月19日 AFP】米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で、高齢の男性を射殺する様子を撮影した動画がフェイスブック(Facebook)上で公開された事件で、指名手配されていたスティーブ・スティーブンズ(Steve Stephens)容疑者(37)が18日、隣接するペンシルベニア(Pennsylvania)州で警察の追跡中に自殺した。

 ペンシルベニア州警察のツイッター(Twitter)への投稿によると、スティーブンズ容疑者は同州エリー(Erie)郡で同日朝、州警察によって発見されたが、「短い追跡の後、銃で自殺した」という。

 捜査当局は事件を受け、スティーブンズ容疑者の捜索範囲を全米に拡大し、連邦捜査局(FBI)も同容疑者の逮捕につながる情報に5万ドル(約540万円)の懸賞金を出すとしていた。

 スティーブンズ容疑者はイースター(Easter、復活祭)の16日、夕食後に徒歩で帰宅途中だったロバート・ゴッドウィン・シニア(Robert Godwin Sr)さん(74)を射殺し、その様子を撮影した動画をフェイスブック上に投稿した疑いが持たれていた。

 また別の動画では、これまでに13人を殺害したと語った上で、さらなる凶行に及ぶ意向を示唆していたとされる。ただ警察によると、捜査の結果、ゴッドウィンさん以外の被害者は確認されなかった。

 スティーブンズ容疑者の母親はCNNテレビに対し、事件を聞き16日に同容疑者に電話したところ、「ガールフレンドに腹を立てている」ことを理由に人々を撃っていると説明されたと語っている。(c)AFP