ラオスの「麻薬王」、タイの裁判所に出廷 密輸容疑を否認
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【4月18日 AFP】ラオスの麻薬王とされ、タイの富豪や著名人とも密接な関係にあった男が18日、タイの首都バンコク(Bangkok)の裁判所に出廷し、両国を股に掛けた麻薬の密輸取引で主要な役割を果たしていたとする容疑を否認した。
サイサナ・キオピンパ(Xaysana Keopimpha)被告(42)は今年1月、バンコクの空港に向かう途中、タイの警察に逮捕された。タイの麻薬捜査当局は、サイサナ被告は「国際的な麻薬王」だとして麻薬密売、所持など多数の容疑で起訴した。また当局はサイサナ被告の逮捕直前に押収した120万錠のメタンフェタミンにも、被告が関連していると主張している。サイサナ被告の弁護士によると「(同被告は)すべての罪状について否認している」という。
「黄金の三角地帯(Golden Triangle)」と呼ばれるタイ、ミャンマー、ラオス、そして中国南部の国境地帯では大量のアヘンやヘロイン、メタンフェタミンが生産され、アジアやその他地域への密輸の中心地となっている。一帯の生産量は中南米に次ぐ規模ともいわれている。(c)AFP