イタリアで東南アジア産コメの輸入急増、農業団体「国内農家の危機」
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【4月17日 AFP】イタリアの農業生産者団体「コルディレッティ(Coldiretti)」は先週、首都ローマ(Rome)の農林省前で抗議活動を行い、東南アジア諸国からの輸入米との競争で国内のコメ農家が危機的な状況にあると訴えた。またアジア産の農薬で汚染されたコメを消費者が気付かずに購入していることや、アジアの生産現場で子供たちが不当に働かされていることに警鐘を鳴らした。
コルディレッティは、東南アジア産の輸入米の流入で、国内産のコメの価格が急落した上、表示規制が緩いために消費者は小売店で売っているコメの原産地が確認できないと批判している。
コルディレッティのロベルト・モンカルボ(Roberto Moncalvo)会長は「過去1年のうちにコメの小売価格は半分になった一方で、東南アジア諸国からの輸入量は4倍に膨れ上がっている」と強調した。
同会長は、東南アジア産のコメは「農薬を使用しているため危険な上、未成年の子どもを働かせ搾取して栽培されている」「イタリア国内で販売されているコメの4袋に1袋は外国産だが、原産国が表示されていないため、消費者はどこで作られたものか知ることができない」と主張している。
コルディレッティによると、イタリアは欧州最大のコメ生産国で、4200か所以上のコメ栽培農場がある。年間生産量は160万トンで、国内需要に余りあるという。(c)AFP