【4月15日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の政権はホワイトハウス(White House)来訪者の記録を公開する慣例の廃止を決めたと、米メディアが報じた。「安全保障上の重大なリスクとプライバシーへの懸念」が理由だという。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によると、新たな方針では、大統領や政権高官と面会した来訪者の氏名を公表するかどうかは、ホワイトハウス職員の判断に委ねられる。

 トランプ政権はこれまでにも、取材記者や一般市民によるホワイトハウス内部や高官に関する情報へのアクセスを制限する方針を打ち出してきた。

 ワシントン・ポストの報道によると、政権当局者は14日、ホワイトハウス来訪者の記録などが公開されているウェブサイトの閉鎖により、2020年までに7万ドル(約760万円)の税金が節約できると語ったという。

 バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領の政権は来訪者記録をほぼすべて公開し、娘たちの友人など私的な来訪者の一部についてのみ非公開としていた。(c)AFP