ボコ・ハラムの少女集団拉致から3年、ナイジェリア各地で集会
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【4月15日 AFP】イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」がナイジェリア北東部チボク(Chibok)の学校から女子生徒276人を拉致してから3年となった14日、少女らの救出を求めて同国各地で集会が行われた。
集会は商業の中心都市ラゴス(Lagos)などで開かれ、首都アブジャ(Abuja)では外交官を含む1000人以上が参加。ボコ・ハラムが拠点とする北東部ボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)では数千人が参加した。集会の模様は国営テレビで放送された。
主催した「ブリング・バック・アワ・ガールズ(Bring Back Our Girls)」運動は、ムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)政権に対し、いまだボコ・ハラムに捕らわれているとみられる195人の解放へ向けて一層努力するよう求めている。
拉致された少女らの親たちは事件は終わらぬ「悪夢」だと言う一方、昨年、交渉の末に21人が解放されたことに励まされていると語った。
拉致されたサラ・サミュエル(Sarah Samuel)さんの母親レベッカ・サミュエル(Rebecca Samuel)さんは、「3年前のあの事件はいまだ私にとって悪夢です」と言う。「昨夜起きたかのように鮮明に記憶に残っていて……娘がいないことに毎日泣いています」
それでもサミュエルさんは「すぐに娘と会えると強く信じています」と語り、「政府は努力しているがもっとできるはず」と訴えた。
赤十字国際委員会(ICRC)とスイス政府による仲介でボコ・ハラムとナイジェリア政府の交渉が行われ、昨年10月に21人が解放された。他に57人が拉致された後に脱出、3人がナイジェリア軍に発見あるいは救出されている。捕らわれている間に出産した少女たちもいる。(c)AFP/Sophie BOUILLON