トランプ氏のリゾート施設で13件の衛生基準違反 安倍首相も利用
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【4月14日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がフロリダ(Florida)州に所有するリゾート施設「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」で、1月の検査で衛生基準の違反が13件も見つかっていたことが分かった。同施設には2月に安倍晋三(Shinzo Abe)首相が招かれ、今月も中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が訪れている。
検査は1月26日にフロリダ州当局が行ったもの。敷地内にある飲食施設で生魚や生肉を保存する際の設定温度が基準値を上回るなどの違反があった。AFPが入手した情報によると、例えばハムの場合13.8度と基準の5度よりも大幅に高かった。
このほか▽従業員に対する手洗いの指示が調理場の流しに掲示されていなかった▽従業員1人が調理中に衛生帽をかぶっていなかった──など、より軽微な違反も見つかったという。
マーアーラゴは会員制のリゾート施設で入会金は20万ドル(約2200万円)。この検査から2週間後、トランプ氏は安倍首相をマーアーラゴに招いている。トランプ氏本人も1月の大統領就任以後、ほぼ毎週末ここに滞在している。
フロリダ州当局者は「違反は定期検査で見つかったもので、通報があったわけではない。違反は現場で対処され、施設はすぐに基準を順守した状態になった」と述べている。(c)AFP