【4月13日 AFP】ドイツ西部ドルトムント(Dortmund)で、サッカー1部リーグのボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のバス付近で3度の爆発が発生した事件で、連邦検察当局は13日、これに関連して身柄を拘束している唯一の容疑者について、事件への関係を示す証拠は見つかっていないと発表した。

 一方で、イラク国籍のアブドゥル・ベセット・A(Abdul Beset A)容疑者(26)とのみ発表されているこの男について、イラクのイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系の組織のメンバーだった可能性があるとして、勾留を続けるための逮捕状を請求していることも明らかにした。

 同容疑者は、11日夜にボルシア・ドルトムントの一行を乗せたバスが爆発に巻き込まれ、選手1人と警察官1人が負傷した事件に関連して拘束された。同容疑者は、2014年後半にイラクのIS系組織に加わり、戦闘員約10人から成る部隊の司令官だったとみられている。

 連邦検察当局はこの爆発を「テロ」攻撃とし、「イスラム主義者の範囲」内に入る複数の容疑者に捜査の焦点を当てていると明かしていた。(c)AFP