ドルトムントのチームバスそばで爆発、選手負傷 モナコ戦延期
このニュースをシェア
【4月12日 AFP】(更新、写真追加)日本の香川真司(Shinji Kagawa)選手が所属するドイツのサッカーチーム、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)の一行を乗せたバスが11日、近くで起きた3度の爆発に巻き込まれ、スペイン出身のDFマルク・バルトラ(Marc Bartra)選手が負傷した。警察が発表した。
警察当局によると、地元で開催予定だった欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)のASモナコ(AS Monaco)戦の会場に向けてチームバスがホテルから出発した際、3つの爆発物が爆発。複数の窓ガラスが割れる被害を受けた。
ドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)によると、バルトラ選手は手を負傷し、病院に搬送された。事態を受け同日のモナコ戦は翌12日夜に延期された。
ヴェツケCEOは、「チームのバスに対し、爆発物を使った攻撃があった。チーム全体がショック状態にある。あのような光景は頭の中から追い払えない。あすピッチで対戦できる体勢が整うよう願っている」と語った。
爆発は午後7時(日本時間12日午前2時)すぎ、ドルトムントの本拠地ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)から約10キロ離れた路上で発生。チームはその後ホテルに戻った。
試合の開始直前だったため、8万人を収容できるスタジアムには既にほぼ満員の観客が訪れていた。ファンらに対しては、警察が安全を確認するまで会場内にとどまるよう指示が出された。
ドイツのサッカークラブがこの種の攻撃対象になったのは初めて。DPA通信は治安当局筋の話として、爆発が組織的な「テロ」であることを示す情報は今のところないと伝えている。(c)AFP