仏移民キャンプで大規模火災、放火か
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【4月11日 AFP】フランス北部沿海の町ダンケルク(Dunkirk)近郊にあるグランドサント(Grande-Synthe)の移民キャンプで10日夜、放火が原因とみられる大規模な火災が発生した。
消防隊によると、今回の火災で少なくとも10人が負傷した。移民キャンプには木造の掘っ立て小屋が密集しており、主にイラク出身のクルド人など、約1500人が滞在している。
移民キャンプでは激しい炎により300あった小屋の大半が焼け落ち、現地時間11日午前2時(日本時間同日午前9時)時点で鎮火していない。
地元ノール(Nord)県の知事によると、この移民キャンプで10日午後、アフガニスタン人とクルド人の間でいさかいが起き、ナイフで切り付けられて6人が負傷。その後火災が発生したという。
フランス北部の港町カレー(Calais)近郊にあった、「ジャングル(Jungle)」の通称で知られた移民キャンプが昨年10月に撤去されて以降、約40キロ離れたグランドサントの移民キャンプは人口が急増していた。
複数の目撃者によると、「ジャングル」から移動してきたアフガニスタン人が増加したことで、両者の反目が広まっていたという。(c)AFP/Baptiste BECQUART/Philippe HUGUEN