米ミサイル攻撃、シリア可動機の2割破壊 化学兵器あえて狙わず
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【4月11日 AFP】ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は10日、化学兵器使用への対抗措置として米国が行ったシリア空軍基地に対するミサイル攻撃で、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権軍が保有する可動機の5分の1を破壊したと発表した。
マティス長官は声明で、「国防総省の推定によると、今回の攻撃は燃料・弾薬庫と防空能力、および可動機の20%の損壊または破壊につながった」と発表。
さらに、「シリア政府はシャイラト(Shayrat)空軍基地における航空機の燃料補給や兵器補充能力を失っており、現時点で滑走路の使用は軍事上無益だ」と補足した。
米中央軍報道官のジョン・J・トーマス(John J. Thomas)大佐は先に、シリア中部ホムス(Homs)に近いシャイラト空軍基地への攻撃により、シリア軍戦闘機20機以上を破壊したと述べていた。
またトーマス大佐によると、同基地には化学兵器がさらに備蓄されている可能性が高いが、有毒ガスが広がるのを避けるためにミサイル攻撃の標的からは意図的に外されたという。(c)AFP