ロシア陸上の元コーチに永久追放処分、CAS発表
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【4月8日 AFP】ロシアの陸上代表チームの元コーチであるアレクセイ・メルニコフ(Alexei Melnikov)氏に対し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は7日、ドーピング違反による永久追放処分を言い渡したと発表した。
昨年リチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏がまとめた報告書でロシア陸上界が国家ぐるみのドーピングを行っていたことが発覚し、その関与が指摘されていたメルニコフ氏は、世界反ドーピング機関(WADA)から永久追放処分を求められていた。元同僚のウラジミール・カザリン(Vladimir Kazarin)氏も同じ処分を受けた。
しかしながら、2012年ロンドン五輪の陸上女子800メートルで3位に入ったエカテリーナ・ポイストゴワ(Ekaterina Poistogova、ロシア)は、WADAが求めていた永久追放処分を逃れた。CASは同選手に対し、2015年8月にさかのぼって2年間の資格停止処分を科すと同時に、この10か月間に出場したすべての大会で失格処分を下した。
CASはまた、男子競歩のスタニスラフ・エメルヤノフ(Stanislav Emelyanov、ロシア)に対しても、2回目のドーピング違反が発覚したとして8年間の出場停止処分を言い渡した。
ロシアの競歩選手は昨年10月、第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)の男子競歩50キロメートルで銀メダルを獲得したミハイル・リジョフ(Mikhail Ryzhov)を含め、すでに5人が処分を科されている。(c)AFP