【4月8日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は7日、シリアの軍事施設への米軍の巡航ミサイル攻撃が影を落とした中国の習近平(Xi Jinping)国家主席との首脳会談の終わりに、トレードマークである反中国的発言は差し控え、習主席との「傑出した」関係を築くことができたと称賛した。

 トランプ大統領は米フロリダ(Florida)州ウエストパームビーチ(West Palm Beach)にトランプ氏が所有するリゾート施設「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」で行われたハイリスク・ハイリターンにもかかわらず親しさが演出された習主席との初会談の終わりに「われわれは米中関係におけるとてつもない進展を成し遂げた」と感情あふれんばかりに述べた。

 この友好的な話しぶりは、中国が米国経済を「レイプ」していると非難し、中国政府に懲罰的関税を課すと公言しているいつもの辛辣(しんらつ)な語り口とは大きく異なるものだ。

 習主席はトランプ大統領の温かい言葉に対し、この首脳会談に「他に類を見ないほど重要な意義」があったと述べるとともに、トランプ大統領の温かい歓待に謝意を表した。

 ここ数十年の中国で最も強力な指導者である習主席は、トランプ大統領に年内の中国公式訪問を要請。日程は未定ながらトランプ氏はこの要請を受け入れた。

 習主席は「多くの共通の理解に達することができた」「最も重要なのは友好を深め、信頼関係を構築できたこと」とも述べた。

 レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官は「この首脳会談の結果についてわれわれ全員がとても満足している」と述べた。(c)AFP/Andrew BEATTY