女子アイスホッケーで韓国と北朝鮮が久々の対戦、共同応援団も登場
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【4月7日 AFP】来年行われる平昌冬季五輪のテストイベントとして開催されているアイスホッケー女子の大会で6日、韓国と北朝鮮が対戦した。
両国を隔てる非武装中立地帯から車で南に1時間ほどの江陵(Gangneung)で行われた女子世界選手権(2017 Women's Ice Hockey World Championships)のディビジョン2・グループAの試合で、韓国は熱狂的な観客が見守る中、序盤のパワープレーから2得点を奪うなど、3-0で北朝鮮に勝利した。
朝鮮半島では11年ぶりとなった両国の対戦を記念し、学生から年配者までの500人強が白いいでたちで南北共同応援団を務め、多くの統一旗が振られた。この応援団の団長は「大きな希望と期待を反映したものです」とコメントしている。
会場の警備は厳重なもので、スタジアムの外には当局のバスが並び、警官が集団を成してパトロールを行っていた。オンラインで発売されたチケットは試合の数日前に6000枚が売れ、1000枚売り出された当日券にも列ができた。
コーチ、関係者を含む30人ほどの北朝鮮の選手団は、韓国のメディアには口をあまり開いていない。しかしながら、1日に韓国入りしてから北朝鮮の選手が練習をしたり、海岸沿いをそぞろ歩いたりする様子は、インターネットやテレビで報じられた。
5日には北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、通算6度目の核実験も予想されるなど朝鮮半島における緊張が高まる中での試合で、細心の注意を要することを示すかのように、プレスセンターの机には記者に対して「政治的な質問」を行わないよう注意書きがされていた。
サッカー女子の韓国代表チームは現在、めったにない平壌(Pyongyang)への遠征を行っており、7日に女子アジア杯(AFC Woman's Asian Cup)の予選で北朝鮮と戦うことになっている。(c)AFP