マスターズ恒例のパー3コンテストが史上初の中止に、「呪い」の犠牲者は回避へ
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【4月6日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)は5日、開幕前日に行われる恒例行事が初めて中止となり、今大会では「パー3コンテストの呪い」による犠牲者が出ないことになった。
この日の米ジョージア(Georgia)州オーガスタ(Augusta)のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)は、悪天候により早めに閉鎖することを余儀なくされると、マスターズ開幕前日の練習ラウンドが短縮されたのに加え、毎年恒例のパー3コンテストが史上初の中止となった。
パー3コンテストが始まった1960年以降、大会前日に開催される陽気なイベントの勝者がその年のグリーンジャケットに袖を通したことは一度もない。パー3コンテストの勝者で、呪いを解くまであと一歩に迫る2位に入ったのは、1990年大会のレイモンド・フロイド(Raymond Floyd、米国)氏と、1993年大会のチップ・ベック(Chip Beck、米国)氏となっている。
今回で58回目を迎えるはずだった同コンテストは、曇り空の下で開始されたものの、26選手が1ホール終えるのがやっとの状況に加え、現地北部に出された竜巻警報によりコースが閉鎖された。
大会の特設練習場で行われ、選手の子どもたちがキャディーを務めてパットに臨んだり、池越えのショットを繰り出したりして観客を喜ばせている今回のパー3コンテストでは、通算2度のマスターズ制覇を成し遂げているバッバ・ワトソン(Bubba Watson、米国)が通算9オーバーの「36」で「クラブハウスリーダー(ホールアウトした選手の中でトップ)」となったが、ほかに4選手がホールアウトしたもののスコアを記録できなかった。
カスタム設計でレイアウトされた1060ヤードに及ぶ9ホールのコースで、2003年大会覇者のマイク・ウェア(Mike Weir、カナダ)は130ヤードの4番でエースを決め、大会史上95人目のホールインワンを達成した。プレーが中止となった時点で、ウェアと米国のブレンダン・スティール(Brendan Steele)が通算3アンダーで暫定トップに立っていた。(c)AFP