【4月5日 AFP】男子ゴルフ世界ランキング4位につける松山英樹(Hideki Matsuyama)は、今週行われる第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)で日本人男子初のメジャー大会制覇を目指してはいるものの、昨年終盤の好調ぶりは消えてしまったと認めた。

 25歳の松山は昨年末、日本オープン(Japan Open Golf Championship 2016)、世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)のHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2016)、三井住友VISA太平洋マスターズ(2016 Mitsui Sumitomo VISA Taiheiyo Masters)、そしてヒーロー・ワールドチャレンジ(2016 Hero World Challenge)で優勝を飾った。

 さらに、今年2月にはウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open 2017)で連覇を飾ったものの、数か月前に享受した魔法を再び手にすることができていないと明かした。

「11月や12月と比べると、今のゴルフは同じレベルではないです。厳しい練習を重ねて改善が見られてはいます。それもあるので、自分のゴルフがどれだけ通用するのか確かめるためにも、今週を楽しみにしています」

 また松山は、ドライバー練習の時間を削り、アプローチやチップショット練習に多くの時間を割いていると続けた。

「ショートゲームの練習をやり過ぎというくらい多めにやっています。アイアンやドライバーにも少し影響が出るくらいですから。それもあって、今はフルスイングの練習もやっていますし、前よりも時間をかけるようにしています」

 マスターズで一昨年は5位、昨年は7位タイの成績を残した松山は、昨季のメジャー最終戦、第98回全米プロゴルフ選手権(2016 PGA Championship)で自身メジャー最高位の4位に入った。

「ちょっと状態が悪いので、自信というのは少しもないです。少しでも状態が上がるように、今日の残りと明日でしっかりと仕上げて、木曜日(6日)から楽しみたい。日曜日(9日の最終日)に良い形で終われるように頑張りたいと思います」

 初日の松山は、リッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)、ラッセル・ノックス(Russell Knox、スコットランド)とラウンドすることが決まっている。

 そんな松山は、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)がコースレコードで優勝を飾った20年前の大会が、マスターズの最初の思い出だと明かした。

「5歳だったのでゴルフについてはあまり分かっていなかったですね。でも、(ウッズの)赤いシャツと黒いパンツは格好良かったと、覚えています。タイガーのプレーで一つ覚えているのは、かなり飛ばすなぁと思ったことですね」 (c)AFP/Jim SLATER