【4月5日 AFP】サッカースペインリーグ3部、FCバルセロナB(FC Barcelona B)に0-12で大敗を喫したエルデンセ(Eldense)の監督と選手2人らが、八百長に関与した疑いで逮捕された。同国警察の関係者が4日、AFPに明かした。

 今回逮捕され、取り調べを受けているのは、イタリア人監督のフィリッポ・ディ・ピエロ(Filippo Di Pierro)氏と氏名非公表の選手2人、そしてクラブを運営するイタリアの投資ファンド会長。

 スペイン3部史上最悪の記録に並ぶ大敗を喫した1日のFCバルセロナB戦後、監督とチームメートによる不正の疑惑を指摘したエルデンセのシェイク・サード(Cheikh Saad)は地元ラジオ局に対し、自身の同僚数人が賭けの対象となった試合から、「大金」を得る立場にあったと告白。クラブの会長はその後、同選手による疑念を警察及びスペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)に報告した。

 ディ・ピエロ氏は、今季初めに投資ファンド会社がクラブの経営権を掌握してから指揮官の座に就任しており、同企業が違法賭博に関わっていなかったかについても、疑惑が持ち上がっている。

 今回の一件でバルサBに不正の疑いはなく、FCバルセロナ(FC Barcelona)を率いるルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督も、選手らは「犠牲者」だとの考えを示している。

 エンリケ監督は「これは真剣に対処されるべき繊細な問題だ」としたうえで、「バルサBは関与していない。彼らは単に、ゆすりのような一件の犠牲者だ。事件に関わった人間が追及されているのはいいことだし、できるだけ早くサッカー界から取り除かれるべきだ」と語った。(c)AFP