ミケルソン、決定は「覆されるべき」レクシーの罰打問題めぐり
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【4月5日 AFP】男子ゴルフのフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)が、ANAインスピレーション(ANA Inspiration 2017)で女子ゴルフのレクシー・トンプソン(Alexis "Lexi" Thompson、米国)が優勝を逃す要因の一つとなった、テレビ視聴者からの指摘によるペナルティーは「覆されるべきだ」との考えを示した。
今季のメジャー第1戦、第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)の開幕を6日に控えるメジャー通算5勝のミケルソンは、1日遅れで罰則を科した決断は覆されるべきだと口にした。
ミケルソンは、「有利にならないような1フィート(約30センチ)のパット、視聴者の介入、そして意図的または意図せずによく起きるような、いうなれば少しルースなマーキングなど、すべてのシナリオがあったうえで、ああいった形で大会の結果を決めるのはね。とにかく、私は覆えされるべきだと思う」と語った。
「彼女にはトロフィーが与えられるべきだと思う」
2日に行われた米国ツアーメジャー第1戦の最終日、トンプソンは4ホールを残すのみとなったところで、前日のラウンドを見ていたテレビ視聴者から1フィートのパット前に不適切な形でボールを置き直したと指摘され、4打罰を受けることになった。
トンプソンは3ストロークを失って動揺したにもかかわらず、そこから挽回して勝負をプレーオフに持ち込んだが、最後は柳簫然(So Yeon Ryu、ユ・ソヨン、韓国)の前に屈した。
メジャー通算18勝を誇るジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏も、ラウンド中に違反があったことを知らされながら、見事な巻き返しを披露したトンプソンについて「一体どうやって彼女があれをやってのけたのか、私にはさっぱりわからない」と感嘆した。
今週のマスターズでキャリアグランドスラムを狙うロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)も、反則行為に対して罰則が大きすぎるとの考えを示した。
マキロイは「レクシ―にはタフだった。2打罰ならわかる。違反行為に関するルールがあるからね。でもスコア誤記で2打罰?あの時点で、彼女は間違ったスコアを記しているとは知らなかったし、それを訂正するチャンスもなかった。それこそが、多くの人々を激怒させたのだと思う」とコメントした。
「レクシーのことは知っている。もう何年もね。いかさまをするような人ではない。彼女は素晴らしい女性であり選手、そして競争者だ」 (c)AFP/Jim SLATER