【4月5日 AFP】中国・香港(Hong Kong)で4日、59.60カラットの巨大ピンクダイヤモンド「ピンク・スター(Pink Star)」が競売に掛けられ、宝石として史上最高額の7120万米ドル(約79億円)で落札された。

 光輝くオーバルカットのピンク・スターは、縦2.69センチ、横2.06センチ、重さは11.92グラム。インターナリーフローレスとファンシービビッドの等級を持つピンクダイヤとしては、米国宝石学会(GIA)がこれまで鑑定した中で最大とされる。

 落札したのは、香港に本社を置く宝飾品販売チェーンの周大福(Chow Tai Fook)。同社の鄭家純(Henry Cheng)会長一族は、米経済誌フォーブス(Forbes)が発表した香港長者番付で、総資産179億米ドル(約1兆9800億円)で3位につけている。

 ピンク・スターは2013年にスイス・ジュネーブ(Geneva)で競売に掛けられた際には、8300万米ドル(現為替レートで約92億円)という値が付いた。当時落札したのは米ニューヨーク(New York)のダイヤモンド研磨業者だったが、購入代金を支払えなかったため、競売大手サザビーズ(Sotheby's)が買い戻しを余儀なくされていた。(c)AFP/Elaine YU