国際陸連がハッカー集団の標的に、不正アクセスで選手情報流出か
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【4月4日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)は3日、治療目的使用の適用措置(Therapeutic Use Exemption、TUE)に関する選手の機密情報につき、ロシアのハッカー組織ファンシー・ベアーズ(Fancy Bears)の標的になっていたことを発表した。
IAAFは声明で、サーバー上に保管されたTUEの申請書類に不正アクセスされたが、情報が盗まれたかは不明だとしたうえで、2月21日にも同連盟のネットワークに「不正なリモートアクセス」があったことを確認したと明かした。
IAAFのセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は「最優先事項は、安全かつ機密だと信じてIAAFに情報を提供した選手たちだ」としたうえで、「彼らに心からおわびを申し上げる。そして、われわれの力で状況を改善できることはすべてやると全面的に約束するとともに、世界最高の各組織と可能な限り安全な環境をつくる」と語った。
ファンシー・ベアーズは昨年、TUEが認められ、例外的に禁止薬物を使用した選手に関する詳細情報を取り扱っていた世界反ドーピング機関(WADA)から、医療記録を漏えいさせていた。(c)AFP