NHL選手、2018年平昌五輪は不参加へ 各クラブからの反発強く
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【4月4日 AFP】北米アイスホッケーリーグ(NHL)は3日、レギュラーシーズンを中断して2018年に韓国・平昌(Pyeongchang)で行われる冬季五輪に同リーグのトップ選手を派遣することはしないと発表した。
1998年の長野大会から前回までの5大会において、NHLはレギュラーシーズンを一時休止して冬季五輪に選手を派遣してきた。しかし、シーズンの中断は各クラブのオーナーから不評を買っており、国際オリンピック委員会(IOC)をはじめ、国際アイスホッケー連盟(IIHF)やNHL選手会(NHLPA)を含めた関係団体との交渉について、同リーグは失敗に終わったことを明らかにした。
NHLは声明で、「今や数か月間が経過し、意義のある話し合いは成立していない」とすると、「それどころかIOCは、2022年北京大会へのNHLの参加については、2018年に開催される平昌冬季五輪に出場することが絶対条件であるという立場を取っている」と述べた。
「さらに五輪に参加することが、各クラブにとってより魅力的なものにつながる可能性のあるいかなる議論をする関心や意向を、NHLPA側は一切持ち合わせていないと正式に表明している」
「こうした状況に加え、矛盾した報道や間違った臆測をはっきりさせるためにも、われわれは冬季五輪に合わせて2017-18年のレギュラーシーズン中断はしないという最終判断を下すことになる。この問題は、これで正式に終了するものと考えている」
今回の決断によって、2010年と2014年大会でカナダを金メダルに導いたピッツバーグ・ペンギンズ(Pittsburgh Penguins)のシドニー・クロスビー(Sidney Crosby)ら多くのスター選手が平昌大会でプレーしないことになるとみられる一方で、ロシア出身のアレクサンダー・オベチキン(Alexander Ovechkin)は、所属クラブの意向がどうであろうとも、五輪に出場する決意を固めている。(c)AFP