北朝鮮核問題、米単独で対処も トランプ大統領が中国けん制
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【4月3日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は2日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューで、北朝鮮の核開発問題について、中国が解決に消極的であれば米国は単独での対処も辞さないと警告した。6日からの米中首脳会談を前に中国側をけん制した形だ。
インタビューでトランプ氏は「中国が北朝鮮(問題)を解決しようとしなければ、米国が解決する」と強調した。
トランプ氏は6~7日、米フロリダ(Florida)州に自身が所有するリゾート施設「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」に中国の習近平(Xi Jinping)国家主席を招き、首脳会談を開く。
北朝鮮をめぐっては、弾道ミサイル発射実験の加速や、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発で最終段階にあると表明したことを受けて、緊張が急激に高まっている。
米国の専門家らは、北朝鮮が新たな核実験に向けて準備を進めている兆候がみられるとも警告している。北朝鮮は昨年の2回を含め、これまでに5回の核実験を実施している。
トランプ氏はFTに「中国は北朝鮮に対して大きな影響力を持っている。中国は北朝鮮に関してわれわれに協力すると決めるか、そうしないかだ」と指摘。「協力すれば中国にとっても非常に良いが、協力しなければ誰にとっても良くない」と述べた。(c)AFP