【4月3日 AFP】16-17スペイン1部リーグは2日、第29節の試合が行われ、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)がクラブ通算100得点をマークしたFCバルセロナ(FC Barcelona)は、出場停止のリオネル・メッシ(Lionel Messi)不在をものともせず、グラナダ(Granada CF)に4-1で快勝した。

 同日本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)にアラベス(Alaves)を迎えた首位レアル・マドリード(Real Madrid)は、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)、イスコ(Isco Alarcon)、ナチョ(Jose Ignacio Fernandez Iglesias 'Nacho’)のゴールにより3-0で勝利し、バルセロナとの勝ち点差2を維持した。

 レアルがバルセロナより消化試合が一つ少ない中、両チームは23日にサンチャゴ・ベルナベウで直接対決を迎える。

 バルセロナのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、「代表戦による中断期間明けの試合は特別だ。選手は長距離を移動し、疲労を蓄積させているからだ」とコメントしている。

「アウェーということでさらに難しかったが、われわれはその問題をうまく乗り越えた」

 敵地ヌエボ・ロス・カルメネス(Nuevo Los Carmenes)でバルセロナは、前半数多くの決定機を作りながらも、メッシの得点力を欠いてチャンスをなかなかものにすることができなかった。

 立ち上がりにルイス・スアレス(Luis Suarez)がグラナダのGKギジェルモ・オチョア(Guillermo Ochoa)の頭上を抜いたループシュートがバーをたたくと、その後スアレスが3連続で迎えた決定機はことごとくオチョアに阻まれた。

 しかしスアレスは前半終了間際、ジョルディ・アルバ(Jordi Alba)のパスに抜け出すと、今度はオチョアの頭上を破って先制点をマークした。

 グラナダは後半頭からイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)からレンタルで獲得しているジェレミー・ボガ(Jeremie Boga)を投入すると、ボガは直後にディフェンスラインの裏に抜け出してファーサイドにシュートを沈め同点とした。

 その後バルセロナは、スアレスのパスからパコ・アルカセル(Paco Alcacer)が昨年8月に加入してから4点目を決めて勝ち越しに成功すると、グラナダは後半37分にウチェ・アグボ(Uche Agbo)が2度目の警告で退場となり逆転の目はついえた。

 アグボ退場の直後にイバン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)のシュートからオウンゴールで3点目を奪ったバルセロナは、最後はネイマールがアルカセルのクロスに合わせて出場177試合目で100ゴールを達成した。

 レアルはアラベスの決定力の低さも手伝い無失点で勝利し、5年ぶりのリーグ制覇に一歩前進した。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、「3日おきに試合があれば90分間を通して完璧なプレーなどできない」と話している。

「われわれは問題を抱えていていいプレーができていなかったが、瞬間的にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がボールを持ってパスを出し、イスコがコントロールしてシュートを決めた」

「あれこそこのチームを表している。われわれはいかなるときでも相手に痛手を負わすことができるんだ」

 レアルは前半10分にラファエル・バラン(Raphael Varane)がハムストリングのけがを再発させ、ダニエル・カルバハル(Daniel Carvajal)と途中交代している。

 ジダン監督はバランについて、「ラファは以前と同じ場所を痛めた。3週間前ほど悪い状態ではないので、大きなけがでないことを願っている」とコメントしている。

 また、ホームでスポルティング・デ・ヒホン(Real Sporting de Gijon)と0-0で引き分けたセビージャFC(Sevilla FC)は、スランプを抜け出すことができず、勝ち点で並んだアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に直接対決の結果により3位の座を譲っている。(c)AFP/Kieran CANNING