ゾウ外交に待った 動物愛護活動家の訴え認められる スリランカ
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【4月1日 AFP】スリランカで先月31日、同国の大統領がニュージーランド前首相に贈呈を約束していた子ゾウをめぐり、家族から引き離すのは残酷だとして異議を申し立てていた動物愛護活動家らの訴えが認められ、このゾウの国外移送が暫定的に中止された。最終的な判断は今後下されることになっている。
スリランカのマイトリパラ・シリセナ(Maithripala Sirisena)大統領は昨年2月、同国コロンボ(Colombo)を訪問したニュージーランドのジョン・キー(John Key)前首相との会談の際に、「素晴らしい2国関係」を記念して6歳の雌のゾウ、ナンディ(Nandi)を贈ることを約束。ニュージーランド側の獣医師らはナンディをオークランド動物園(Auckland Zoo)に迎える準備のため、昨年スリランカを訪れていた。
しかし動物愛護活動家らは、家族と引き離される上に、スリランカに比べると寒いオークランド(Auckland)の気候に順応するのも困難だろうとして、ナンディを国外に移送する計画に反対し、裁判所に異議を申し立てていた。
仏教の僧侶でもある活動家の一人はAFPに対し、「スリランカのゾウは家族との結び付きが非常に強く、子どものゾウを引き離すのは罪だ」と語った。(c)AFP