【4月3日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは2日、第30節の試合が行われ、アーセナル(Arsenal)は2度リードを奪われながらもマンチェスター・シティ(Manchester City)と2-2で引き分け、批判を集めているアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督にとっては胸をなでおろす結果となった。

 リロイ・ザネ(Leroy Sane)とセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)のゴールで2度先行したシティだったが、アーセナルはテオ・ウォルコット(Theo Walcott)とシュコドラン・ムスタフィ(Shkodran Mustafi)の得点でそれぞれ同点に追い付き、試合を引き分けに持ち込んだ。

 ファンからの厳しい批判にさらされているベンゲル監督にとって、勝利すれば息を吹き返すきっかけになったかもしれないが、リーグ戦5試合で4敗を喫していた状況を考えると、歓迎されるべき勝ち点1の獲得となった。

 ベンゲル監督は、「プレッシャーにさらされていたためベストな状態に程遠かったが、われわれはメンタルの強さを示した」とコメントしている。

 来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権を獲得できる4位のシティと勝ち点差7の6位につけるアーセナルは、そのシティより消化試合が一つ少ない。

 一方のシティは、リバプール(Liverpool FC)から3位の座を奪い返すことができず、今節クリスタルパレス(Crystal Palace)に1-2で敗れた首位チェルシー(Chelsea)との差を大きく縮めることはできなかった。

 リーグ戦3試合連続の引き分けに終わったシティだが、5日に敵地での直接対決でチェルシーに勝利すれば、首位との勝ち点差を8とすることができる。

 ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「前半はサッカーになっていなかった。得点してからわれわれはプレーすることを忘れてしまった。意欲を欠いていた。後半は良いプレーができたが、前半はパスを集めることができず苦労した」と試合を振り返っている。

 この試合でもベンゲル監督に対するアーセナルファンの抗議は続き、この日はスタジアムの外に宣伝カーが駐車し、ベンゲル監督の契約延長に反対するソーシャルメディアのキャンペーンが立ち上がったことを知らせるちらしが配布された。(c)AFP/Tom WILLIAMS