【3月30日 AFP】米アカデミー賞(Academy Awards)を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は29日、先月開かれた第89回受賞式で作品賞の誤発表を招いたコンサルティング会社プライスウォーターハウスクーパース(PwC)との契約を継続すると発表した。

 2月26日の授賞式では、当初ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド(La La Land)』が受賞したと発表されたが、実際の授賞作品は黒人少年の成長を描いた『ムーンライト(Moonlight)』だった。

 前代未聞のこのトラブルについて、アカデミー賞の票集計と結果管理を行うPwCは、受賞者・作品名が記されたカードの入った封筒をプレゼンターに手渡す担当だった同社の会計士2人が間違った封筒を渡したことが原因だったとして、自社の責任を認めていた。

 AFPが入手したアカデミー会員宛の電子メールで、AMPASのシェリル・ブーン・アイザックス(Cheryl Boone Isaacs)会長は、「手順の見直しや意欲的な管理体制について広範な提案を受けるなど、徹底的な審査を行った結果、PwCとの提携を継続すると理事会で決定した」と述べている。

 AMPASはこれに先立ち、誤発表を招いた担当者2人が再び授賞式に関わることはないと発表していた。(c)AFP