【3月30日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は29日、 イングランド代表のクリス・スモーリング(Chris Smalling)とフィル・ジョーンズ(Phil Jones)が負傷したことを受け、国際親善試合の実施に「完全反対」の立場を示した。

 モウリーニョ監督は来月1日に控えるウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich Albion、WBA)とのリーグ戦で、負傷のポール・ポグバ(Paul Pogba)や出場停止のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)を含めた5人の主力選手を起用できないと考えている。

 ジョーンズがイングランド代表での練習中につま先を痛め、スモーリングがドイツ代表との親善試合で脚を負傷したことを受け、モウリーニョ監督は英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「国際親善試合について、私は完全に反対の立場だ」とコメントした。

 ジョーンズとスモーリングは、イングランド代表が2-0でリトアニアに勝利した2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選を欠場しており、モウリーニョ監督はシーズン中に親善試合を行う必要があるのかと疑問を呈している。

 モウリーニョ監督は「 欧州選手権(UEFA Euro)やW杯のような大会の2週間前に、代表チームが最終調整を行う場合にのみ、親善試合を行う意味がある」との見解を示し、「シーズン中や予選の段階で親善試合を行う意味がわからない」と語った。

「私にとって有意義な試合ではないので、まったく興味がない。だけど、自分がもし代表監督の立場になれば、これらを批判することはしないだろう」

 ユナイテッドは今回、13人の選手を代表チームに送り出しており、モウリーニョ監督は本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で行われるリーグ戦は不利な立場で臨むとの考えを示している。

「われわれと違い、WBAは代表選手を1人しか送り出していない。彼らは中断期間中にチームとしての練習や、休養を取って次戦に備える時間があった。難しい試合になるはずだ」(c)AFP