拉致された国連専門家2人の遺体発見 1人は斬首 コンゴ民主共和国
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【3月29日 AFP】アフリカ中部にあるコンゴ民主共和国で拉致されていた国連(UN)の外国人専門家2人の遺体が発見された。同国政府が28日明らかにした。1人は斬首されていたという。
遺体が見つかったのは国連から業務委託を受けていた米国人のマイケル・シャープ(Michael Sharp)氏とスウェーデン人のサイダ・カタラン(Zaida Catalan)氏。
2人は今月21日、カサイセントラル(Kasai-Central)州でコンゴ人4人と共に拉致された。政府のランバール・マンドゥ(Lambert Mende)報道官は女性の遺体は斬首されていたと述べた。
事件が発生した地域は昨年8月半ばにジョゼフ・カビラ(Joseph Kabila)政権に反旗を翻す地元の首長で武装勢力も率いていた人物が政府軍に殺害されてから暴力に悩まされてきた。
暴力はカサイから隣接する東カサイ(Kasai-Oriental)州、さらにロマミ(Lomami)州へと拡大し、少なくとも400人が死亡している。27日にはコンゴ民主共和国の国家警察が、カサイで反政府勢力が警察官39人を殺害したと発表した。
今回の事件は、国連安全保障理事会(UN Security Council)は29日に国連平和維持活動部隊の派遣延長を採決する予定となっている中で発生した。アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長は(犯人を)裁くため、国連として「できることはすべて」行うと約束した。(c)AFP/Bienvenu-Marie BAKUMANYA