娘の姓を「アラー」に、米夫婦が州政府と法廷闘争に
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【3月28日 AFP】生まれた娘の姓に「アラー(神)」という言葉を入れようとした夫婦に名付けの許可を与えなかったとして、米国の人権団体がジョージア(Georgia)州を訴えていることが明らかになった。
エリザベス・ハンディ(Elizabeth Handy)さんとビラル・ウォーク(Bilal Walk)さん夫妻は、1歳10か月になる娘に、ザライカ・グレイスフル・ロレイナ・アラー(ZalyKha Graceful Lorraina Allah)という名を与えたいと希望していた。
しかし、現地ニュースサイトのアトランタ・ジャーナル・コンスティテューション(Atlanta Journal-Constitution)によると、ジョージア州の公衆衛生局は州法の規定により、子どもの姓は夫婦どちらか一方の姓、もしくはそれらを組み合わせたものでなければならないと主張し、この夫婦の希望を却下したという。
今月23日に同州を訴えた米国自由人権協会(ACLU)ジョージア州支部のアンドレア・ヤング(Andrea Young)事務局長は「親が子どもにどんな名前を付けることができるか、できないかといった口出しをする権限は、政府にはない」と非難した。
ハンディさん、ウォークさん夫妻は娘の名前について、アラーという名を付けたのはそれが「気高い」からであり、宗教とは何の関係もないと主張しており、州政府の方針のせいで娘の出生証明書がもらえないため、社会保障番号も取得できていないと訴えている。(c)AFP