U-17サッカーW杯、大気汚染深刻なインド首都で開幕戦を開催
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【3月28日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は27日、インドで初めて行う主催大会の2017年U-17W杯(2017 FIFA U-17 World Cup)開幕戦を首都ニューデリー(New Delhi)で開催すると発表した。しかし、世界で最も大気汚染がひどいとされる首都には懸念の声も上がっている。
FIFAは、1週間にわたってニューデリーやムンバイ(Mumbai)を含む国内6都市を視察し、「選手の健康や大会方式、チームの移動、天気、地元の祝祭行事、地理、その他の要因を分析した上で大会日程を組んだ」と声明を発表した。
大会ディレクターのハビエル・セッピ(Javier Ceppi)氏は先月、デリー(Delhi)の大気質には「大きな懸念」があると語っていた。特に、大会が行われる10月にはヒンズー教の光の祝祭「ディワリ(Diwali)」が行われ、住民は大量の爆竹に火を付けてこれを祝う。
昨年の「ディワリ」開催時にはデリーの大気汚染レベルが記録を更新したため、学校は休校を余儀なくされ、官公庁は建設工事の一時中止など、さまざまな緊急措置を発令した。
世界保健機関(WHO)の2014年の調査では、1600以上の都市の中でデリーが最も汚染されているという結果が出ている。
FIFAの声明によると、U-17W杯では全6都市でそれぞれ8試合が行われ、サッカー熱の高いコルカタ(Kolkata)で決勝戦が行われることになっている。
大会は今年の10月6日から28日にかけて行われる。(c)AFP