モスル西部の空爆、民間防衛隊が住民らの遺体収容
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【3月27日 AFP】イラク軍によるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からの奪還作戦が続く同国北部モスル(Mosul)の西部地区で、空爆により多数の民間人が死亡したとされるなか、同国の民間防衛隊とボランティアは26日、家屋のがれきから犠牲者の遺体を収容する活動を行った。
イラク当局者および目撃者によると、モスルのジャディダ(Jadida)地区でここ数日間に複数の空爆があり、民間人の犠牲者が出たという。死者数は数百人ともいわれているが、第三者による確認ができない状態にある。
AFPのカメラマンが目撃したところ、ジャディダでは少なくとも家屋6軒が完全に破壊され、民間防衛隊員とボランティア要員らががれきから遺体を収容する活動を実施。女性と子どもを含む12人の遺体が見つかり、袋に入れられた。
米軍主導の有志連合は、民間人の死亡の少なくとも一部については有志連合が行った空爆によるものである可能性があるとし、調査を進めていると表明している。
イラク当局によると、モスル西部地区での奪還作戦が開始した2月19日以降、20万人以上が同地区から避難したが、国連(UN)は23日に今も約60万人が取り残されていると発表した。(c)AFP/Ahmad al-Rubaye with Salam Faraj in Baghdad