中国など3か国、ブラジル産食肉の輸入禁止解除を決定
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【3月26日 AFP】食肉不正問題が発覚したブラジルは25日、主要な食肉輸出市場である中国とエジプト、チリの3か国がブラジル産食肉の輸入禁止の解除を決めたことから、信頼回復に向け大きく前進した。
3か国はブラジルの食肉不正問題の発覚を受けて先週初めに同国からの食肉輸入を全面的に禁止する措置を取っていたが、ブラジルで現在も捜査中の21の食肉加工工場の製品を除く全製品の輸入を再開すると発表した。
ブラジルのブライロ・マッジ(Blairo Maggi)農牧・食料供給相は中国の決定について「ブラジルの衛生管理制度の厳格さと質を証明するものだ」と歓迎した。マッジ氏はその後同国のテレビ局グロボ(Globo)に対し、中国は輸入禁止措置を今月27日に解除すると述べた。
ブラジルのミシェル・テメル(Michel Temer)大統領は中国の措置を「(ブラジル食肉の)信頼性を認めるもの」と表現し、他国が追随することに「全面的な自信がある」と付け加えた。
エジプトとチリの両国は25日に輸入禁止を解除した。
■ブラジルに大きな経済的打撃
南米最大の経済を誇り、世界最大の食肉輸出国であるブラジルは今月17日、同国警察が食肉不正問題に関する捜査について公表した影響で、大きな経済的打撃を受けていた。
同国警察による2年間に及ぶ捜査では、食肉化加工会社の一部が検査官に賄賂を渡し、腐った肉や添加物を混ぜた衛生基準を満たさない肉に偽の安全証明を発行させていた疑いが持たれている。
問題の発覚後、欧州連合(EU)や日本、メキシコなど約20の国と地域がブラジルからの食肉輸入を全面禁止、または一部禁止とする措置を取っている。中国は20日にブラジルからの食肉輸入を迅速に禁止し、翌日には香港(Hong Kong)も追随していた。(c)AFP/Louis GENOT