【3月26日 AFP】ポーランドの検察は25日、ナチス・ドイツ(Nazi)のアウシュビッツ・ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau)強制収容所跡で羊1匹を殺して全裸になった20~27歳の男女11人を起訴したと発表した。

 11人は男7人、女4人で、国籍はポーランド人が6人、ベラルーシ人が4人、ドイツ人が1人だった。

 ポーランド通信(PAP)が報じたところによると、ポーランド南部オシフィエンチム(Oswiecim)のマリウシュ・スウォムカ(Mariusz Slomka)検事は、11人が「記念建造物を冒瀆(ぼうとく)した罪で起訴されたと述べた。

 羊を殺した男1人はさらに、最大で2年の自由刑を科される動物保護法違反の罪に問われる可能性もある。

 11人は警察に対し、この行為の目的は「世界平和のためのパフォーマンス、デモ」だったと述べた。彼らの行為の目的について、ウクライナ紛争に対する抗議が目的だったのではないかと報じた地元メディアもある。

 11人の一部は25日、釈放された。スウォムカ検事によると、11人はインターネット上で知り合い、ソーシャルメディアを通じてこの行動を計画した。11人がいずれかの政党と関係がある証拠は出ていないという。(c)AFP