【3月26日 AFP】イラク当局者は25日、北部モスル(Mosul)をイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還する軍事作戦でここ数日、同市西部への空爆が行われ、民間人に多数の死者が出たと語った。

 モスル西部の奪還作戦は先月始まり、イラク避難民・移民省がこの日発表したところによると、市西部からの避難民は20万人を上回った。治安部隊は一連の成果を挙げているものの、市内には依然として数十万人が取り残され、危険な状態にある。

 イラク軍と米軍主導の有志連合は、いずれもモスル一帯でISを標的に空爆を実施している。有志連合は今月17日に同市西部を空爆したと発表した上で、民間人に死者が出たとの報告について「事実確認のため」調査中だと述べた。

 一方、イラク当局者は空爆が数日続いたとしている。モスルを州都とするニナワ(Nineveh)州の州知事は、市のジャディダ(Jadida)地区を有志連合が空爆し、当初は「民間人130人以上」が死亡したとしていたが、その後「数百人が家屋のがれきの下敷きになって」命を落としたと説明した。(c)AFP/Ahmad Mousa and Edouard Guihaire with Marwan Ibrahim in Kirkuk