【3月23日 AFP】インドの警察当局は22日、いわゆる「名誉殺人」で娘(15)の喉をかき切って殺害したとして父親を逮捕したと発表した。父親が交際を禁じた10代の少年と娘が一緒にいるところを自宅で母親が見つけ、知らされた父親が犯行に及んだという。

 事件があったのは北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州。交際相手の少年は21日朝、殺害された少女の家に忍び入ったとみられる。だが少女の母親に見つかり、警察に引き渡されたという。

 これを知った父親は、自宅に戻るなり肉切り包丁で娘を殺害した。現地警察によると、父親は娘を殺害した後、遺体を交際相手の少年の自宅玄関前に遺棄した。

 殺害された少女と交際相手の少年の家庭はどちらもイスラム教徒で同じカーストだった。インドの一部では、同じカーストの出身者の交際は、実際に血縁関係がなくても近親相姦と同等にみなされ、交際が禁じられている。(c)AFP