「魔術」疑われた7人を122人が惨殺、パプアニューギニア
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【3月23日 AFP】南太平洋のパプアニューギニアで、魔術を使ったと疑われた7人を殺害したとして122人が起訴された事件の裁判が始まり、「狂暴な」群衆が弓矢や刃物やおので幼い子ども2人を含む7人をめった切りにして惨殺した事実が明らかになった。
現地からの報道によると、マダン(Madang)州の裁判所で行われた公判には故意の殺人罪で起訴された被告122人のうち97人が出廷し、罪状を否認した。残る25人は保釈された後、出廷しなかった。
日刊紙ポストクリエ(Post Courier)によると、事件が起きたのは2014年4月。6村の住民が集結し、魔術を使った疑いをかけられた7人が身を隠していたサキコ(Sakiko)村への襲撃を企てたとされる。犠牲になった7人のうち2人は3歳と5歳の幼児で、それぞれ母親の手から奪い取られて切り刻まれ殺害されたという。
同紙は今回の裁判について「パプアニューギニア最大の魔術に関連した刑事訴訟」だと報じた。
パプアニューギニアでは、いわゆる「黒魔術」や人肉食の風習にまつわる事件がたびたび発生している。同国では、住民の多くが不運や病気、事故、人の死などを自然の要因によるものだと受け入れられないという。(c)AFP