英国会近くで襲撃、3人死亡30人負傷 「イスラム主義者のテロ」か
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【3月23日 AFP】(更新)英ロンドン(London)の国会議事堂そばで22日、男が車で歩行者を次々とはねた末、車外に出て刃物で警官を襲う事件があり、地元警察によるとこの警官を含む3人が死亡、約30人が負傷した。容疑者の男は警察に射殺された。警察幹部は「イスラム主義者に関連したテロ」の疑いがあると明らかにした。
襲撃犯が乗った車はウェストミンスター橋(Westminster Bridge)で通行人をはねた後、議会前の柵に衝突。目撃者によると、車外に出た犯人は、議事堂の敷地内に侵入し、議事堂の警備に当たっていた警官を刃物で刺した。
ロンドン警視庁(Scotland Yard)のマーク・ロウリー(Mark Rowley)警視監は「イスラム主義者に関連したテロというのがわれわれの見立てだ」と記者団に述べた。当局は当初、事件の死者数を4人、負傷者数を40人としていたが、後に死者数を3人、負傷者数を約30人に訂正した。
仏政府によると、負傷者には修学旅行で同市を訪れていたフランス人高校生3人が含まれている。韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、韓国人観光客5人も負傷した。このほか、ルーマニア外務省も同国人2人がけがをしたと明らかにしている。またウェストミンスター橋から転落したか飛び降りたとみられる女性が、重傷を負った状態でテムズ川(River Thames)から救助された。
市中心部にある議事堂は直ちに封鎖され、議員や職員らは屋内に留まるよう命じられた。英首相官邸によると、テリーザ・メイ(Theresa May)首相は無事で、政府の緊急事態対処会議(COBRA)を招集する準備を進めている。(c)AFP