【3月22日 AFP】フランスのブリュノ・ルルー(Bruno Le Roux)内相は21日、10代の娘2人を議会スタッフとして雇用していた事実が発覚したことを受け、辞任した。

 ルルー氏は、娘2人に議会スタッフとして計5万5000ユーロ(約660万円)の給与が公金から支払われていたことが発覚し、当局による予備捜査の対象となっていた。同氏は違法行為はなかったと否定しているが、捜査による「政権運営への悪影響」を避けるためとして辞任を発表した。

 この問題を20日夜に報じた地元TMCチャンネルによると、同氏の娘らは高校在学時に雇用され、その後大学に進学してからもスタッフの仕事を続けて公金から給与を受け取っていた。同氏はTMCに対し、娘らは夏季休暇中に働いていたと説明している。

 同国では、右派の大統領候補フランソワ・フィヨン(Francois Fillon)元首相も、妻子に議会関連の職を与えて数十万ユーロの給与を支払っていた問題で訴追されており、ルルー氏の問題と比較されている。(c)AFP