独リーグ機構CEO、バイエルンの独壇場に危機感
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【3月21日 AFP】ドイツサッカーリーグ機構(DFL)のクリスチャン・サイファート(Christian Seifert)最高経営責任者(CEO)が、ブンデスリーガで圧倒的な力を誇るバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の存在はリーグの評判を脅かしており、ライバルクラブはその差を縮めるべく、勝利への欲望をより燃やさなくてはならないとする考えを示した。
王者バイエルンは19日、1-0でボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)を下し、残り9節の時点で2位RBライプツィヒ(RB Leipzig)との勝ち点差を13に拡大。考えにくいような失速を除けば、就任1年目のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督の下で、リーグ5連覇は時間の問題となっている。
メンヘングラッドバッハ戦で決勝点を決めたバイエルンのトーマス・ミュラー(Thomas Muller)は試合後、「僕たちは勝利の味に病みつきになっている。貪欲だし、このまま突き進みたい」と語った。
しかしながら、国外におけるブンデスリーガの人気向上を目指すDFLのサイファートCEOからは、そうした状況を不安視する声が上がっている。
サイファートCEOは、独誌キッカー(Kicker)に対し「これに関しては、ミュンヘンを責めることはできない。しかし、もしバイエルンがあと数回連続でリーグ王者になるようなことがあれば、競争にとって好ましくない」と語った。
「イングランドでは、シーズン開幕時に5クラブがタイトル獲得を目標に掲げた。イタリアでは3クラブ、スペインでは2クラブだった」
「ドイツで(バイエルン)との勝負に名乗りを上げたのは17クラブ中1クラブもなかった。いつかはそれも変わらなくてはならない」 (c)AFP/Ryland JAMES