【3月21日 AFP】(写真追加)南スーダンの首都ジュバ(Juba)から北西部の都市ワウ(Wau)に向かっていた旅客機が20日、着陸に失敗し、少なくとも37人が負傷した。政府と空港当局が明らかにした。

 運航していたサウス・サプリーム航空(South Supreme Airlines)によると、事故機には乗客40人と乗員5人が搭乗していた。

 ワウ州のボナ・ガウデンシオ(Bona Gaudensio)情報相はAFPに対し、乗客37人が病院に搬送されたと明らかにした。うち31人はすでに退院し、残りも21日に退院できる見込みという。同氏は残りの乗員乗客8人の状況は不明としながらも、今回の事故で死者は出ていないと述べた。

 ワウ空港のエンジニアや地元報道関係者の話では、炎上している機体から無傷で逃げ出した乗客もいたという。同じエンジニアは、事故当時は悪天候で視界が悪かったと指摘。「旅客機は東から着陸しようとしたが、滑走路を外れて胴体着陸した。パイロットは滑走路がよく見えていなかったと思う」と話している。

 AFPが入手した映像には、機体から分厚い黒煙が立ち上る中、消防隊員らが消火活動を行う様子が映っている。サウス・サプリーム航空のロゴがはっきりと書かれた尾翼のみを残し、機体はすべて焼け落ちた。(c)AFP