「世界で最も幸福な国」はノルウェー、国連報告書
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【3月21日 AFP】国連(UN)が20日発表した2017年版の世界幸福度報告書(2017 World Happiness Report)によると、2016年版の同報告書で4位だったノルウェーが首位に躍り出た。
世界幸福度ランキング上位にはこの他、北欧の近隣諸国のデンマークとアイスランド、そしてスイスが名を連ねている。
報告書は、福祉、自由、寛容、正直、健康、所得、良好な統治などの「幸福度を支えると考えられる主な要因のすべてにおいて、トップ4か国はみな上位にランクしている」としている。
以下フィンランド(5位)、オランダ(6位)、カナダ(7位)、ニュージーランド(8位)の順で、オーストラリアとスウェーデンが同点で9位だった。
上位10か国はすべて裕福な先進国だが、報告書によれば、お金だけが幸福に結びつく要因ではないという。
実際に、富裕諸国における幸福度の水準の差は「心の健康、体の健康、人間関係の差」によるところが大きく、「単一の不幸の源として最大のものは精神疾患だ」と報告書は指摘。「所得格差は国が貧困なほど大きな問題となるが、それでもやはり、貧困国でも精神疾患が主要な不幸の源となっている」としている。
近年経済的に大きく発展した中国は、調査対象155か国中で79位だった。報告書は中国の幸福度は25年前より高くなっていないことを示している。
米国は、社会的支援のポイントが下がり、腐敗度が上昇したため14位にランクを下げた。この2つの指標はまさに、北欧諸国が幸福度で上位に位置づけられる理由を説明する要因に他ならない。
国際幸福デー(International Day of Happiness)に発表される世界幸福度報告書は、社会をより健康に、より効率的にする手段として、幸せの質を数値化したもの。国連は2012年に最初の報告書を発表。今年で5回目となる。
上位10か国の構成は2016年と同じだった一方、生活の評価点が最も低い下位10か国には大きな変動がみられた。
調査対象国に復帰した中央アフリカが155か国中最下位となり、以下、下位から順にブルンジ、タンザニアが続いた。(c)AFP