腰の故障を抱えるタイガー、マスターズ出場へ「あらゆる努力をしている」
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【3月21日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は20日、約2週間後に開幕する第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)に出場する望みを持っているとしながらも、腰の問題が残っていると明かした。
メジャー通算14勝を誇るウッズは、腰の故障で先月行われた欧州ツアーのドバイ・デザート・クラシック(Omega Dubai Desert Classic 2017)を棄権して以降、プレーから遠ざかっている。
オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ (Augusta National Golf Club)を初めて制した1997年のマスターズに関する自身の著書を宣伝するため、米ABCテレビの番組「グッドモーニングアメリカ(Good Morning America)」に出演したウッズは、今年のマスターズに出場する予定について問われると、「ああ、そう願っているし、頑張っているところだ。復帰してプレーできるように、あらゆる努力をしている。大好きな大会で、自分の人生で大きな存在だからね」と語った。
ウッズは精神的には前向きな姿勢を示す一方で、第95回全米プロゴルフ選手権(2013 PGA Championship)以降のメジャー大会では2回しかプレーできていない4ラウンドを目指して十分な練習を積むためには、まだ肉体的な問題が残されている。
「精神的には研ぎ澄まされている。あとは体がついていけるようにする必要がある。そこが準備段階とては難しい部分だ」
21歳で出場したマスターズで黒人選手初のメジャー優勝者となり、大会最年少優勝記録に加え、当時のコースレコードも樹立する歴史的な勝利を飾ったウッズは、その伝説を題材にして「The 1997 Masters: My Story」を書き上げた。
現在41歳のウッズは、通算4勝を飾っているマスターズでここ4年間のうち3度欠場しており、「長い歴史を誇り、自分にとって大きな意義のあるこの大会に、ぜひとも戻りたい」と語った。
たとえティーオフには臨めなくなっても、マスターズ恒例のチャンピオンズディナーには出席する意向を示しているウッズは、米紙USAトゥデー(USA Today)に対し、「出場する望みを持っている。試合に向けて練習をしている最中で、そのために十分な調子と体調を実感できるところまで到達する必要がある」と語った。
「ずっと練習してきた。(ラウンドでの)プレーはしていない。調整中だけど、わずかでもまだやれることは残っている」
腰の故障で2014年のマスターズを欠場し、2015-16シーズンをすべて棒に振ったウッズは、昨年12月に行われたヒーロー・ワールドチャレンジ(2016 Hero World Challenge)で1年3か月ぶりにツアー復帰を果たしたが、今年1月のファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2017)では予選落ちに終わり、先月のドバイでは初日に「77」をたたくと、2日目を前に大会を棄権した。
2008年の全米オープン選手権(US Open Championship)を制して以降、ウッズはメジャー大会でのタイトルから遠ざかっており、マスターズでも17位タイに入った2015年大会以降は決勝ラウンドを逃している。
2週間前に行われたアーノルド・パーマー・インビテーショナル(Arnold Palmer Invitational 2017)でも、「休養を取って腰を治療するため」として欠場を表明したウッズは、復帰時期について明かさなかったものの、リハビリは「順調に進んでいる」と話していた。(c)AFP