【3月18日 AFP】今週、寒波に見舞われた米首都ワシントン(Washington D.C.)ではおよそ半分の桜の花が駄目になってしまったものの、生き延びた花は来週末に見ごろを迎えるとみられている。国立公園局(NPS)が17日、発表した。

 季節外れの陽気から一転して氷点下の気温となったワシントンでは観光名所となっている3000本以上の桜の木を危ぶむ声も広がっている。

 NPSの広報担当者は声明で、気温が氷点下5度前後まで下がり、全体のおよそ半分の開花が早く進んでいた桜の花はほぼすべて駄目になってしまったと明らかにした。開花が進んでいなかった残り半分のうち寒さの影響を受けたのは5%程度にとどまるとみられ、来週末ごろにはソメイヨシノの70%の花が満開となる「ピーク・ブルーム」の状態になると予想されている。

 例年、ワシントンにはピンクに咲きそろった桜を見に大勢の花見客が訪れる。1912年に当時の東京市長が日米友好の証しとしてワシントンに約3000本の桜を贈ったことを記念して毎年開催される全米桜祭り(National Cherry Blossom Festival)は観光の目玉で、巨額の収益を上げている。(c)AFP