エクレストン氏、新CEOに頼まれブラジルGPの救済に協力へ
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【3月18日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の最高権力者として長年君臨していたバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)氏が、その名高い交渉術と国家権力者との人脈を買われ、自身の後継者となったチェイス・キャリー(Chase Carey)氏からブラジルGP(Brazilian Grand Prix)の救済を求められている。
F1の新たなオーナーとなった米リバティメディア(Liberty Media)がキャリー氏を最高経営責任者(CEO)に任命した今年1月、F1の顔として過ごしてきた40年間が突然終わりを告げたエクレストン氏は、スカイ・スポーツ・ニュース(Sky Sports News)に対し、ブラジルGPを開催するインテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)への資金援助を得るために、同国の大統領にはたらきかけるように頼まれていると明かした。
現在86歳のエクレストン氏は、「チェイスは今週末に私がブラジルへ行くことを知っている。彼に頼まれているのは、ブラジルGPにいくらかの資金を投入することが可能かどうかについて、大統領と話すことだけだ」と語った。
「さもなければ、私が45年程前に開催にこぎつけ、素晴らしいレースを行ってきたブラジルGPが失われる可能性が出てくる。それは私も望んでいない」
2022年にF1との契約が満了を迎えるブラジルGPでは、これまで数々の名場面が生まれており、フランス人ドライバーのアラン・プロスト(Alain Prost)氏が同GP歴代最多の6勝を挙げているほか、2009年にはジェンソン・バトン(Jenson Button)氏が最初で最後の世界タイトルを手にしている。(c)AFP