イスラエル首相、シリア空爆の標的はヒズボラ向け「高性能兵器」
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【3月18日 AFP】イスラエル軍機が17日未明にシリア国内の複数の目標を空爆したことについて、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は同日、標的はレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)向けの武器だったと明らかにし、必要があればイスラエルは今後も同様の攻撃を行うと表明した。
イスラエルの攻撃を受けてシリア側は地対空ミサイルで応戦し、6年前にシリア内戦が勃発して以来、両国間で最も深刻な事態となった。
シリア軍は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から今月奪還した同国中部の遺跡都市パルミラ(Palmyra)付近を夜明け前に攻撃したイスラエル軍機1機を撃墜し、もう1機にも損害を与えたと発表した。
しかし、イスラエル側は自軍機に損害は一切ないと発表した。シリア政府は過去にも、同様の根拠のない主張をしたことがある。
ネタニヤフ首相は、同国の主要テレビ各社で放映された映像の中で「わが国の情報機関はヒズボラに高性能兵器を引き渡す動きを察知する能力があり、そのような動きを察知し次第わが国はそれを阻止すべく行動する」「昨日もそのように行動したし、これからもそのような行動を続けていく」と述べた。(c)AFP/Steve Weizman