絶滅危惧種、最小イルカの赤ちゃん死骸発見 メキシコ
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【3月17日 AFP】(写真追加)メキシコ北部カリフォルニア湾(Gulf of California)の海岸で、世界で最も小さく、最も希少とされるネズミイルカであるコガシラネズミイルカの赤ちゃんが打ち上げられ、死んでいるのが発見された。
絶滅危惧種のコガシラネズミイルカの赤ちゃんの死骸はへその緒がついたままの状態で、反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd)」によって発見された。シー・シェパードは、メキシコ当局と協力してコガシラネズミイルカの赤ちゃんが死んだ原因を特定するとしている。
先月、研究者らはコガシラネズミイルカの生息数について、わずか30頭まで減少しており、2022年までに絶滅する恐れがあると警告していた。
シー・シェパードによると、コガシラネズミイルカの主な死因は、同じく絶滅が危惧されている大型魚「トトアバ」の密漁に使われる違法な刺し網に掛かってしまうことだという。密漁者らは乾燥させたトトアバの浮袋を、スープなどの食材として高値で取引される中国などに送っている。
シー・シェパードの活動家は声明で「(コガシラネズミイルカの)母親は、生きるための闘いのストレスの下で出産してしまったのかもしれない」と述べている。(c)AFP